波紋すり鉢 山只華陶苑 / 加藤智也 9年かけて生み出された「波紋櫛目」 「左利きの人にも使いやすいすり鉢はないだろうか？」 そんな声をきっかけに、約9年かけて開発されたのがこの「波紋櫛目」です。 利き手に関係なく、右に左にどちらにも回してもすることができる特別なすり目です。 一般のすり鉢では半時計周りに回すと並んだ目に沿って力が逃げてしまっていました。 ですが「波紋櫛目」はS字に食材をひっかけることで力を逃げにくくして、どちらの方向からも擦れるように試行錯誤が重ねられました。 もうひとつ、一方向に回していると徐々に食材が上に上がっていってしまいますが、逃げにくいS字のおかげでその場で擦れるので早く仕上がります。 この櫛目を用いた「juju mortier(ジュジュ モルティエ)」は2012年度のグッドデザイン賞に選ばれています。 アオトを使い続ける理由 「山只華陶苑のある多治見市高田町で、採れる原土を青土（アオト）といいます。 掘り出した土が少しネズミ色かかった青色をしているので、このように呼ばれています。 やきものには「石」が主な成分のもっと丈夫な磁器素材がありますが、青土にこだわる理由があります。 それはすり目の持つ「摩擦力」。 高田町の青土には細かな粒子と粗い粒子が混ざっているため、「ざらつき」が出ます。 これが摩擦力につながり、食材をよりすりやすくしています。 この特長を活かすために櫛目は通常の工程の3倍もの時間と手間をかけ、全て手作業で行われています。 型を使えば簡単に生産することもできるのですが、それでは土の良さを最大限に引き出すことがないのです。 絶妙な力加減によるすり目の深さや、どこから櫛目を入れ始めたのかわからないほど美しく目を惹く波の模様からは職人の熟練の技が感じられます。 たくさんのこだわりと想いのつまった山只華陶苑の波紋すり鉢は、贈り物にもぴったりです。 道具としてもうつわとしても Lサイズ 胡麻和えや白和え、とろろを擦ったり、ジャガイモを潰してポテトサラダに。私たちが暮らす岐阜県東濃地方では、五平餅のたれ作りにも使ったりしています。 何と言ってもごまやバジルなど、すり鉢を使った擦りたての香り高さは格別です。 「ウツワノミライ」のオリジナルとして、モダンなライフスタイルにも馴染むマットな質感グレーカラーに。 道具としてはもちろんうつわとしても使っていただきたいアイテムに仕上がりました。 Sサイズ、山椒すりこぎ 数量限定とはなりますがすりこぎも販売しています。 素材の山椒は堅く、すりおろす際に微量の削られた山椒には解毒作用があると昔から使われています。 こちらの産地のものは在庫限りにて販売終了となります。 サイズは2サイズをご用意しています。 商品情報 原産国 日本 産地 岐阜県 多治見市 素材 陶器(美濃焼) サイズ S:W135×D130×H62mm L:W172×D165×H73mm レンジ 可 食洗機 可 注意事項 ・お使いのパソコンのモニターによって色合いが微妙に異なる場合があります。 ・焼き物の特性上、製品によって多少サイズが異なる場合があります。 ・使用後は手早く洗い、よく乾かしてから収納してください。 ・食洗機のご使用の際、詰め込みすぎは破損の原因となりますのでご注意ください。 「ウツワノミライ」一覧はこちら＞     series all items ▲ 波紋すり鉢S ▲ 波紋すり鉢L ▲ 山椒すりこぎ(各サイズ)