述作者は誰か 中公新書 森博達 中央公論新社ニホン ショキ ノ ナゾ オ トク モリ,ヒロミチ 発行年月：1999年10月 ページ数：238p サイズ：新書 ISBN：9784121015020 第1章　書紀研究論（森への誘い／書紀概説／書紀研究の視点　ほか）／第2章　書紀音韻論（音韻学と書紀／漢字音による書紀区分論／α群歌謡原音依拠説　ほか）／第3章　書紀文章論（倭習の指摘／誤用と奇用／倭訓に基づく誤用　ほか）／第4章　書紀編修論（α群中国人述作説／β群の正格漢文と仏教漢文／「憲法十七条」とβ群の倭習　ほか） 720年に完成した日本書紀全三十巻は、わが国最初の正史である。その記述に用いられた漢字の音韻や語法を分析した結果、渡来中国人が著わしたα群と日本人が書き継いだβ群の混在が浮き彫りになり、各巻の性格や成立順序が明らかとなってきた。記述内容の虚実が厳密に判別できることで、書紀研究は新たな局面を迎えたといえる。本書は、これまでわからなかった述作者を具体的に推定するなど、書紀成立の真相に迫る論考である。 本 人文・思想・社会 歴史 日本史 人文・思想・社会 文学 古典文学 新書 人文・思想・社会