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■猫夢アート版画「マグノリア」シャム猫
<イーハトーヴの花たちと猫>より「マグノリア」 諒安は眼を疑いました。そのいちめんの山谷の刻みにいちめんまっ白にマグノリアの木の花が咲いているのでした。その日のあたるところは銀と見え陰になるところは雪のきれと思われたのです。 (けわしくも刻むこころの峯々に いま咲きそむるマグノリアかも。)斯う云う声がどこからかはっきり聞えて来ました。諒安は心も明るくあたりを見まわしました。すぐ向うに一本の大きなほおの木がありました。その下に二人の子供が幹を間にして立っているのでした。 (ああさっきから歌っていたのはあの子供らだ。けれどもあれはどうもただの子供らではないぞ。)諒安はよくそっちを見ました。 その子供らは羅をつけ瓔珞をかざり日光に光り、すべて断食のあけがたの夢のようでした。ところがさっきの歌はその子供らでもないようでした。それは一人の子供がさっきよりずうっと細い声でマグノリアの木の梢を見あげながら歌い出したからです。 「サンタ、マグノリア、枝にいっぱいひかるはなんぞ。」 向う側の子が答えました。 「天に飛びたつ銀の鳩。」こちらの子がまたうたいました。 「セント、マグノリア、枝にいっぱいひかるはなんぞ。」 「天からおりた天の鳩。」 ------宮沢賢治『マグノリアの木』より 童話というには少し仏教の匂いのする物語ではありますが、マグノリアを聖なる 木として描いたお話。マグノリアとはモクレン科モクレン属の植物でたくさん種類 があり、ホオノキ、またはタイサンボクとされる説もありますが、ここでは、い ちめん真っ白な、そして「鳩」との連想から白木蓮の花として描いてみました。 デジタルアートプリント・ジクレー版画 エディションNoおよび作家直筆サイン入り 額サイズ35センチ×35センチ×厚み2.75センチ イメージサイズ19センチ×19センチ 額=アルミ(塗装仕上げ)表面アクリル 35センチ額は、お部屋にちょっとアクセントをつけたいとき、 ちょうどいい大きさ♪ プレゼントにも! ※モニターの発色具合によって実際のものと色が異なる場合があります。ご了承ください。