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■【輸入盤】 夜のコンセール・ロワイヤル〜ルイ14世による『夜の王のバレ』再構築版 ドゥセ&アンサンブル・コレスポンダンス(2CD) 【CD】
出荷目安の詳細はこちら商品説明「太陽王」ルイ14世の威光を世界に知らしめた一大スペクタクル!2015年は、「太陽王」とも称されるフランスの王、ルイ14世[1638-1715]の没後400年にあたります。フランスではこれにあわせて様々な催しが行われていますが、このリリースも、ルイ14世にちなんだ注目盤。 ルイ14世といえば5歳にして国王即位、72年にもわたる在位期間に王朝の最盛期を築き「大世紀(グラン・シエクル)」と称されます。ヴェルサイユ宮殿を建設した王でもあります。そんなルイ14世は、バレエを奨励し、自らもバレエの名人であったと言います。1651年(13歳)で初舞台を踏み、1653年(15歳)で初の主役を演じました。その初主役を演じたのがこの『夜の王のバレ』(ここでの再構築版は『夜のコンセール・ロワイヤル』と題されています)でした。これは1653年2月23日、プチ・ブルボン宮のホールで上演されました。 1653年といえば、17世紀フランスで起こった貴族の最後の反乱「フロンドの反乱(1648〜1653)」が終息した年。戦火を避けていたルイ14世は52年の秋にはパリに戻り、宰相マザランも53年にはパリに戻りました。絶対王政を浸透させ、国王の権力をパリ市民、そして諸外国の代表に知らしめるためにマザランが企画したのが『王の夜のバレ』でした。音楽、台本(詩はイサック・ド・バンスラードによるもので、君主とその従臣の間のことを様々に描きつつも、王が至上の存在として輝くように書かれています)、すべてがルイ14世=太陽王の登場を讃えるために作られました。 この作品は、4部にわたる前夜祭から始まります(第1夜 18:00〜21:00=奇怪な闇の社会/第2夜 21:00〜24:00=ヴィーナスの庇護のもとに繰り広げられる恋愛模様/第3夜 24:00〜03:00=再び夜の世界に戻り、恋人のエンディミオンに心奪われ本業を忘れた「月」の話と、闇夜の世界で広げられる悪魔や魔女たちによる異様なサバトのもよう/第4夜 03:00〜06:00=オルフェウスとエウリディーチェの物語をなぞったストーリー)。その後、グラン・バレ『昇る太陽』となり、オーロラでさえも目がくらむほどの強烈な一条の光とともに太陽王=ルイ14世が現れ、幕となります。主役を踊ったルイ14世の他にも、総計60名弱のダンサーたちがこの作品に登場したという記録が残っています。 一方で音楽については、カンブフォールが各前夜祭の幕開けのアリアなどを作曲したのは確かのようですが、その他の音楽、また、演奏者についての詳細な記録はないのが実情(演奏者には、王宮でいつも演奏していた音楽家たちが駆り出されたと考えられています)。この一大スペクタクルを現代の人に届けるために作品を再構築すべく立ちあがった指揮者のセバスティアン・ドセが行った調査などを記した手記「この素晴らしき冒険」、およびあらすじの日本語訳がオリジナル・ブックレットに含まれています。 2000年の映画「王は踊る」でもこのバレエのもようは描かれていますが、もちろんそれはごく一部。ここでは音楽のみではありますが、当時の人々に強烈なインパクトを与えた作品を完全に再現、鮮烈な演奏で収録されています。400年以上前の遠いフランスで、一人の王を印象づけるために企画されたこの一大スペクタクルの驚異的なパワーに、フランス文化の底力を見せつけられるようです。(キングインターナショナル)【収録情報】● 夜のコンセール・ロワイヤル〜4部または4夜からなる『夜の王のバレ』 1653年2月23日、王によって踊られた「夜の王のバレ」に基づく テキスト:イサック・ド・バンスラード[c.1613-1691] 音楽:ジャン=ド・カンブフォール[c.1605-1661]、アントワーヌ・ベッセ[1587-1643]、ルイ・コンスタンタン[c.1585-1657]、ミシェル・ランベール[1610-1696]、フランチェスコ・カヴァッリ[1602-1676]、ルイージ・ロッシ[1597-1653]、その他、作曲者不詳のものも含む 再構築:セバスティアン・ドゥセ 時、シンシア/ヴィオレーヌ・ル・シュナデク(ソプラノ) エウリディーチェ/カロリーヌ・ウェイナン(ソプラノ) ジュノン/カロリーヌ・メン(ソプラノ) ヴィーナス、沈黙/カロリーヌ・バルド(ソプラノ)、他 アンサンブル・コレスポンダンス セバスティアン・ドゥセ(指揮) 録音時期:2015年1月、2月 録音場所:グルノーブル、MC2 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) ブック型装丁仕様(高さ193mm、背幅17mm、横幅146mm)、190ページ・フルカラー あらすじ及びドセの「この素晴らしき冒険」(制作ノート)日本語翻訳掲載