■産地：ソノマ　ロシアン・リヴァー・ヴァレー AVA ■品種：ピノ・ノワール100％ ■畑名のデイリーマンは「酪農家」の意。 2000年に牧場だった土地にディジョン・クローンのピノ・ノワールを植えたことに由来する。豊かなブラックベリーやプラムの果実味に、ラズベリーパイの甘く柔らかな味わい。ダークチョコやシナモン、ナツメグが複雑なニュアンスを演出します。【ベル・グロス】 1880年代から代々ナパ・ヴァレーでワインを造り続けるワイン一族、ワーグナー・ファミリー。先代のオーナーであるチャーリー・ワーグナーが1972年に創設した「ケイマス・ヴィンヤード」は、過去ワイン・スペクテイターで2度も “ワイン オブ ザ イヤー” を獲得した唯一のワイナリーで、あのロバート・パーカーも「王のような存在感」とコメント。息子で現オーナーのチャックも若くしてケイマスのワイン造りに携わり、カリフォルニアで最もハイレベルなカベルネ・ソーヴィニヨンのひとつを手掛けるワイン一族としてをその名を轟かせました。ワーグナー・ファミリーの伝統はその次の世代にも引き継がれ、チャックの子供たちも同じくワイン畑で育ち、現在ワインメーカー兼経営者として活躍しています。 カベルネ・ソーヴィニヨンで名を馳せたワーグナー・ファミリーですが、チャックの次男ジョーはソノマなどナパ以外の新興生産地が世界的に注目され始めたのを機にピノ・ノワールの魅力に取りつかれ、独立を決意。自らのワインプロジェクト『ベル・グロス』を2001年に立ち上げました。ワーグナー・ファミリーの経営からは離れたものの、その名をケイマスの共同創設者であった祖母ローナの旧姓ベル・グロスから取ったのは、ワーグナー・ファミリーが先代たちから受け継ぐブドウ栽培農家としての伝統を決して忘れないという強い意思の現れです。 『ベル・グロス』が最も大切にしていることは、カリフォルニアの素晴らしいテロワールの個性を最大限に表現すること。そのため、単一畑（シングル・ヴィンヤード）のワインしかリリースしていません。カリフォルニア ピノ・ノワールの聖地として知られるソノマの銘醸地ロシアン・リバー・ヴァレーやカーネロスだけでなく、その冷涼な気候から新たな名産地として注目されるモントレーやロサンゼルス近郊のサンタ・マリアといった南北幅広いエリアに単一畑を所有。単なる “カリピノ” では片づけられない、ブルゴーニュのようにそれぞれの地域や区画の個性を体感し愉しめる極上のワインは、自国アメリカを中心にワインラバーから高評価を得るだけでなく、そのゴージャスなパッケージからラグジュアリーワインとしてセレブにも愛されています。