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■有機 和歌山県産の完熟した果肉たっぷりの 南高梅/180g【ムソー】
■和歌山県産の南高梅と有機しそ、食塩はオーストラリア産天日塩を使用 ■木で完熟した梅を厳選し、伝統製法で仕上げた紫蘇漬け梅干し ■栽培から加工まで、深見梅店が一貫生産。 ■合成添加物、化学調味料は一切使用していません。 ■塩分13〜15%で塩味控えめ 【原料名】有機梅(和歌山県産)、食塩、漬け原材料(有機梅酢、有機しそ) 【内容量】180g 【2023.6月 月刊 健友館】 深見梅店 この町を、いつかオーガニックの梅の郷に 深見優さん(39才)は創業1940年の梅干専門店「深見梅店」の四代目です。 昔ながらの梅干だけでなく、時代やお客様の嗜好に合わせた製品作りに積極的に取り組んでいます。 2009年からは自社農園で有機梅の栽培も始めました。 深見さんの有機梅園は、熊野古道の玄関口、人里離れた山頂に近い斜面 にあります。 「ここなら周囲から農薬飛散の心配もない」 自家採種で健康な苗木を育て、定植以降は化学肥料はもちろん、有機肥料も使いま せん。 農薬を一切使わない梅園に、大きなクモやムカデも、近所の幼稚園児も遊びにきます。 「生まれ育ったこの町が、いつかオーガニックの梅の郷になることを夢見ています」 この夢を実現すべく、現在95アールある自社の有機梅園は、より効率よく収穫できるように改植中。 有機梅を栽培する仲間を1人でも増やそうと周囲に声をかけ、大きなグループひとつと個人農家3軒が仲間に入りました。 有機赤しその契約栽培農家も増やし、自社農園での栽培も視野に入れています。 伝統製法の梅干を国内へ、世界へ 「食べる人にも、栽培する人にも、環境にもやさしい梅を残したい」 という深見さんの思いに共感し、その高い技術を評価して、ムソーは「有機・梅干」のしそ漬と「有機梅酢」の加工を委託。 伝統製法で仕上げたムソーの「塩味控えめ梅干」も、栽培から加工まで深見梅店の一貫生産です。 さらに2023年夏にはムソー食品工業が、奈良市月ヶ瀬から深見梅店の隣へ移転。 無双本舗ブランドの梅醤エキスや鉄火みそなどの製造も深見さんが引き 受けるべく研修中です。 日本の伝統食の極みであり、正食でもよく使う梅干について、ムソーでは創業当初から一貫して無添加・伝統製法にこだわってきました。 今後は深見さんの有機梅アイテムを、ムソーは国内へ、むそう商事は海外へ新商品も含めて拡販していきます。 2月末に白い花が咲き、3月末に小指の先ほどだった青い実は、ひと雨ご とにまろやかに玉太りしていきます。 「今年は開花もよかったので、去年に続いて豊作かも」 梅の実が樹上で完熟する6月、有機赤しそも収穫期を迎えます。 幅広く使える「有機梅フレーク」「有機しそフレーク」も新登場です。 ぜひお試しください。 【2024.5月 月刊 健友館】 深見梅店の深見さんは今から5年ほど前に知り合いに紹介された梅干し屋さんでサンプルを送ってもらい、電話で話をさせていただいた。 和歌山の南部町よりも少し南にある富田町で無肥料無農薬で梅を栽培している。 毎週のように魚釣りで近くを通っていた場所なので「いつかお伺いします」と言っていたものの、健康ストア健友館では中本農園さんの梅に力を入れていた為、安易に行くことができなかった。 この時から少し過ぎたある日、取引先のムソーから深見梅店さんの梅をムソーブランドで販売すると聞いて注文ロット関係なく深見梅店の梅を販売ができる、ムソーさんありがとうと安堵したような気持ちになった。 ムソーが主催する「食の未来を創造する会」の会合が年に2回あり、今年1回目は4月に深見梅店に行くことになった。 全国から来る仲間に自慢しながら釣り上げた魚を食べてもらいたいと、早朝にボートを出したが全く釣れず、早々に切り上げた。 待ち合わせの時刻まではまだまだ時間があるので深見梅店の近くをプラプラしていると、なんとなんと四万十川で有名な沈下橋があるではないか! ここでは潜水橋と言い、四万十川を学んで作ったという。 一通り楽しんだところでちょうどいい時刻になったので集合場所の深見梅店の真横に出来上がったムソー食品工業の新社屋に向かった。 ムソーと深見梅店との出会いはドイツで行われるオーガニック食品の世界有数の見本市「BIOFACH」の会場。 深見梅店は当時、有機で梅を作ったものの販売先が無く少しでも情報を得るためにドイツにやってきた。 ムソーはムソー食品工業の社屋の老朽化と共に有機の梅の原料の確保が急務だったのでBIOFACHでの出会いは互いに補える関係となった。 深見梅店では梅干しの生産はもちろんの事、奈良県にあったムソー食品工業の年季の入った 機械を引き継ぎ、無双本舗の鉄火みその製造も行っている。 製造工場は新しく建てたので清潔でとてもきれいだ。 一通り工場見学を終え、全国の自然食品店と深見梅店の懇親会。 ここで釣った魚を食べてもらいたかったが、とても残念だ。 次の日は梅干しの乾燥場と圃場の案内だ。 深見梅店のやっている有機栽培の梅はシミが多くなる。 品評会などではシミがない綺麗な梅の評価は高く、シミががあるのはもってのほか。 見た目が悪いと一般受けせず、お客様からも避けられがちだが、深見さん曰く、シミがある梅ほど有機栽培の証である。 シミは漂白剤で落とせるが、それを行わないのは有機ならではの証拠でもある。 梅干しの栽培は接ぎ木せず、種から苗木を育て圃場で実をつけるのを待つ。 収穫までには時間がかかるが一旦収穫ができるようになると木の寿命が長いため、長期間収穫できる。そして何より自然に近い。 もちろん苗木や植え付けをした段階で枯れてしまうこともあるが、過酷な自然環境に打ち勝つ強い樹だけを残している。 収穫できるまで苗木の間は土づくりのために肥料は使うが、それ以降は全く肥料は使わない。 そうしてより自然に近い、強い樹の梅が深見梅店での梅干しとなる。 この日は暑くもなく、寒くもないちょうどよい気温の日で、ホトトギスが鳴き、気持ちいい風が吹き、時間が過ぎるのを忘れるくらい心地よい時でした。 生命感あふれる圃場は虫が多く、驚くことに4月の中旬にセミの声も聴いた。 ここでは当たり前の光景だそうで、農作業のお昼のおにぎりがとても美味しいらしい。 こんな気持ちの良い圃場で育った梅は美味しく体に良いわけだ。