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■白ねぎ(長ネギ・根深) 2〜3本1束 大分・九州産
大分県産の白ねぎ 豊後高田市呉崎地区から西真玉地区に続く干拓地に入ると見渡す限りの白ねぎの風景が広がる。江戸時代と昭和時代に海を埋め立てて造成された砂地土壌の干拓地。温暖な気候と干拓地という立地を利用して本格的な栽培が始まった。 いろいろな種類の野菜が栽培されたが、その中で一番適していたのが白ねぎ。昭和42年には秋冬ねぎの国の指定産地にもなり、次第に市場評価も高まり、作付面積も年々増加していった。ミネラルたっぷりの砂地土壌で栽培された甘い白ねぎ。現在(平成26年2月時点)、大分県はねぎ類で西日本1位の産地となっている。 大分県産の白ねぎとは 大分県産の白ねぎとは 国東半島北西部の豊後高田市。周防灘に面した海岸沿いの地域には広大な白ねぎ畑が広がり、海風に乗ってねぎの香りが漂っています。碁盤の目のように整った畑が続く平坦な一帯は、江戸時代から昭和にかけて、先人たちが大変な苦労をして造成した干拓地です。今や質、量ともに西日本を代表する白ねぎの産地となった要因の一つは、海岸だった砂地土壌の畑。昭和42年には秋冬ねぎの国の指定産地にもなり、作付面積も年々増加していきました。ミネラルタップリの畑を造り上げ、産地化を進めた入植者たちの技術と情熱は、二代目、三代目たちに受け継がれ、上質の白ねぎづくりが続いています。大分県内では海抜0mの干拓地から900mの高原地域にかけて栽培し、リレー出荷によって年間を通じた市場への安定供給を実現しています。 【主な産地】: 豊後高田市、宇佐市、竹田市、九重町、玖珠町、豊後大野市、他 【出荷時期】:周年 天然ミネラルたっぷりの土 海抜0メートルの干拓地は、土壌にミネラル分が豊富で水はけもよく、連作も可能なことから白ねぎの栽培に非常に適しています。4ヘクタールの畑で白ねぎを栽培する秋吉信行さんも、二代目の白ねぎ農家。品種を使い分け、年間を通じて味のいい白ねぎを出荷しています。“寒”にあたることでとりわけ甘みが増し、おいしくなる秋冬ねぎの出荷シーズンは、秋吉さんたちが最も忙しい時期です。高く土を盛って畝には収穫を待つ白ネギが一列に植わり、一株ずつ丁寧に手作業で収穫していきます。「白ねぎ」という名のとおり、ネギの白い部分の出来が最終的な商品としての良し悪しを決めます。大分県の規格では、白い部分の長さが30センチ以上と決まっています。まっすぐでつやつやと輝く白と、鮮やかな葉の緑のコントラストが美しい姿は生産者の技術の高さの現れで、土を寄せる作業を繰り返し、白い部分を長く伸ばしていきます。夏場の病害虫には特に注意しながら、減農薬を心掛けて大切に育てています。「恵まれた土壌のおかげだけじゃなく、生産者それぞれが肥料の工夫や栽培方法に気を配ってきた賜物です」と秋吉さん。自慢の白ねぎを多くの人に知ってもらいたいと、毎日の畑仕事にも熱が入ります。 リレー栽培で周年安定供給 周年出荷を目指し、夏場の出荷量の減少を防ぐために始まった九重町の飯田高原などでの高原地域での栽培も拡大。「冬場は沿岸部、夏場は高原」というリレー栽培で安定出荷を実現しています。さらに、2012年1月からは県全体で統一ブランドの「大分白ねぎ」として、JAグループでの一元販売を開始。消費者のニーズに合わせた栽培計画や、大規模消費地への安定供給、生産者間の品質の均一化などでさらにブランド力を高めています。 大地をゼロから造り上げていった“開拓者”たちの歴史の上に築かれた一大産地には、意欲的な後継者もたくさん育っています。「身が詰まっていてみずみずしく、甘みがある」と市場で高評価を受ける大分産の白ねぎが、全国に向けてますます羽ばたこうとしています。 干拓地を生かした白ねぎ栽培 この地は、農作物の栽培に適した温暖な瀬戸内式気候に恵まれているため、昔から農業が盛んです。とくに、白ねぎは西日本一の産地。江戸時代、昭和に埋め立てられた干拓地、ミネラルを多く含んだ砂地土壌で栽培される白ねぎは甘味が多く風味豊かです。