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■The王道 数学愛の告白 中澤春雄+数理哲人 著 書籍A5版208ページ・単体申し込み不可商品のためご注意ください
[ご注意]本商品は単体でお申し込みいただくことができません。当ショップにて、DVD講義商品のご購入をいただく場合に限り、同時にお申し込みをいただくことができる商品となっております。 プリパス知恵の館文庫では,各分野の第一人者の方をお招きして対談をする「The王道」シリーズを発刊することとなりました。数理哲人がホストとなって,問題意識を共有する第一人者の方と,意見交換をするという企画です。意見交換および対談の中に,読者各位にとって有益な情報が含まれることを期待しています。 今回のタッグ・パートナー(対談のお相手)は,中澤春雄先生です。中澤先生は,福島県の公立高校の数学科教員でいらっしゃいます。中澤先生は,会津高等学校に在職中は,福島県《コアSSH》事業の数学担当となり,その職責の中で,大きな仕事を成し遂げていらっしゃいます。数学界に輝く《フィールズ賞》というものを皆様ご存知でしょうか。数学におけるノーベル賞クラスの偉業であると考えていただいて構いません。日本人で受賞したのは,小平邦彦先生(故人,1954年受賞),広中平祐先生(1970年受賞),森重文先生(1990年受賞)のたった3名しかおりません。さて,東日本大震災という未曾有のトリプル災害(地震・津波・原子力)を経験した福島県において,コアSSH数学担当をされていた中澤春雄先生の偉業というのは,日本に存命のフィールズ賞受賞数学者であるたった2名の大数学者を2年連続で福島県に招聘し,「森重文から福島の高校生へ」「広中平祐から福島の高校生へ」という2本の講演を実現させたというものなのです。数学界(大学界隈)でも「あり得ない」と言われる講演会を,なぜ2年連続で実現することができたのか。私は,中澤先生に直接「どのようにしてお二人をお呼びしたのか」を尋ねました。その回答が,本書第5章〜第6章の《数学愛の告白》です。私はその話を聞いた途端に「これは記録に残さなければいけない」と申し上げ,本書に刻むことにしたのです。 中澤先生は,いつも《目に星が入って》います。まっすぐに生きていらっしゃるのです。世の中には,目に星がない疲れ果てたおじさんもたくさんいらっしゃいます。一方,中澤先生は,今日も《目に星が入って》活動するおじさんです。このような魅力は,教壇においては生徒たちの信頼を集めるだけでなく,現在は管理職となられているお立場の中で,部下や後輩の教員たちからも慕われている様子につながっていると思います。本書の出版によって,田舎で静かに高校教員を勤めている中澤先生が,熱いスピリットで大きなことをやり遂げてくれたことを知っていただく機会ができることを嬉しく思っています。